町田市・相模原市、地域密着型の屋根工事専門店 株式会社コネクトハート『GOTOです』
先日「片流れ屋根」のブログを書かせて頂いたので、メンテナンス方法を書かせて頂きます。
片流れ屋根は、頂点にあたる棟の部分からの雨漏りが発生原因として多い
・下地と破風板の間から雨水が侵入する
・軒店と外壁の取り合い部分から雨水が侵入する
・強風や豪雨によって短時間で雨水をうける雨樋が影響をうけ、歪みや曲がり、折れたりした場合
「片流れ屋根の雨漏り解決方法」
片流れ屋根の雨漏りの一因は棟からの伝い水による、破風との隙間、外壁との隙間からの雨水浸入です。
浸入箇所があるから、雨水が入ってきてしまうわけで、そうした隙間を透湿ルーフィングで棟部分から覆い、
雨水の浸入箇所をなくしてしまうということです。
1.透湿ルーフィングの増し張りを行う
2.下地木材を新設して透湿防水シートを被せる
覆ってしまっても大丈夫?とご不安になる方もいるかもしれませんが、
透湿ルーフィングとは湿気を通す機能の付いた防水シートです。
雨水の浸入は防いでも、湿気の排出に問題が出るわけではないため換気等にも悪影響を及ぼすことはありません。
隙間を埋めてしまうという事だけで言えばシーリングを充填するという方法もありますが、
長くても10年程度で寿命を迎えてしまいます。
透湿ルーフィングであれば高耐久のものを選択すれば50年以上の耐久性を期待できるものもあるので、
安心が長持ちするという点で言えば圧倒的に透湿ルーフィングを増し張りするほうが良いですよね。
3.水切り金具を設置し雨仕舞を効率的に行う
棟の次に雨漏り原因となりやすい場所がケラバ(屋根の側面部分)です。
軒先同様、屋根の側面は外壁に直接雨が当たらないように、少し突き出ています。
これによって外壁は雨から守られますが、ケラバは当然直接雨が当たります。
4.ケラバの水切り金具
シール材付ケラバ水切り 本来であれば勾配があるため適切に排水されるところを経年によって、
ゴミや埃、土などが溜まってしまいます。
雨水の排水の邪魔をしてしまえば雨漏りの原因を作ってしまう事になりますので、
そうしたことを防ぐためにメンテナンスとしてケラバ専用の水切り(シール材付ケラバ水切り)を設置することも◎
ケラバ部分にゴミや埃が堆積することを防ぎ、雨漏りを未然に防ぐこともお住まいを長持ちさせるために重要です。
■台風が来る前にやっておくべきメンテナンス
デメリット部分でも触れましたが、片流れ屋根は強風や台風に弱いという一面があります。屋根が飛ばされてしまった映像を数多くご覧になったという方もいらっしゃると思いますが、だからこそ屋根の専門業者としては備えあれば憂いなしで、台風前にきちんとしたメンテナンスを行っていただきたいと切に思っております。ここでは台風の前にやっておくべきメンテナンスをお伝えします。屋根にのぼるのは危険です!
屋根が劣化していないかの点検です。台風が来る前にやっておきたい片流れ屋根のメンテナンスとして、まず真っ先に考えていただきたいのが屋根の劣化状況を確認するために専門業者による点検を受けていただくことです。屋根材、板金部材、片流れ屋根の弱点部分など点検をして問題がなければ、「外に置いてある鉢植えを屋内にしまう」など一般的な台風の準備をすればいいですし、問題が見つかった時には補修をして備えることができます。自宅の屋根の状況を調べようとしてご自身で屋根に登るのは、非常に危険なのでやめましょう。
軽微な不具合で言えば屋根材の一部剥がれや浮き、板金部材の釘の抜け落ち、浮きなどが考えられます。軽微なと言ってもそれは台風前、現状で軽微な不具合なだけで台風の影響を受けることで、屋根材が全体的に剥がれてしまったり、板金部材が風で飛散してしまうといったことが当たり前のようにあるのが台風です。屋根材の補修や交換、棟板金やケラバ板金などの板金部材は補強、交換をするなどして万全の状態に原状回復させておきましょう。新築から20年以上経過して、劣化が激しい場合は必要に応じて葺き替えやカバー工法といったリフォームを検討してみることもお勧めします。
外観の美しさと裏腹に、片流れ屋根が抱えるデメリットやリスクを書いてみました。もしかしたらご不安になってしまった方もいるかもしれませんが、片流れ屋根と言ってもすべてのお住まいが雨漏りに悩まされるわけでも、台風被害にあうわけでもありません。日頃の点検を怠らずに、必要なメンテナンスを行えばきちんと皆様の安全を守ってくれます。台風前に一度点検をおすすめいたします。
◇お家のことならどのようなことでもお気軽にご相談ください。